軽度認知障害・軽度認知症を有する中国系マレーシア人を対象とした生演奏併用回想療法グループの事例研究評価
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https://doi.org/10.47513/mmd.v18i3.1088##semicolon##
Alzheimer's##common.commaListSeparator## dementia##common.commaListSeparator## music##common.commaListSeparator## reminiscence therapy##common.commaListSeparator## social prescribing##article.abstract##
急速に高齢化が進む多民族国家マレーシアでは、文化的背景に配慮した認知症ケアの必要性が高まっている。本研究では、1940年代から1980年代の文化的に馴染みのある中国音楽を用いた、生演奏を取り入れた回想療法グループの実施可能性について検討した。対象は、軽度の認知機能低下〔軽度認知障害(MCI)および軽度認知症〕を有する中国系マレーシア人とその介護者からなる3組のペアであった。介入は、プロのクラリネット四重奏団による60分間の単回セッションとして実施された。データは、介入前、介入1週間後、および4週間後に収集された。評価尺度として、神経精神症状、介護者負担、介護によって得られる肯定的な経験をそれぞれ評価する、Neuropsychiatric Inventory Questionnaire(NPI-Q)、Zarit Burden Interview-Short(ZBI短縮版)、Gain in Alzheimer Care Instrument(GAIN)が用いられた。量的データはReliable Change Index(信頼性変化指数)を用いて分析し、半構造化インタビューから得られた質的データについては、帰納的テーマ分析を行った。その結果、2組のペアで神経精神症状の改善が報告された。また、1組では介護者負担の軽減がみられ、別の1組では介護によって得られる肯定的な経験の増加が報告された。プログラムの影響に関して、以下の4つのテーマが抽出された。(1)気分の改善と楽しい記憶の想起(2)生活の質(QOL)の向上(3)文化的配慮(4)プログラム構成の変更。本研究は、マレーシアにおける生演奏を取り入れた回想療法グループの今後の展開に向けた基礎を築くものであり、今後の研究の方向性を示唆している。
キーワード: 認知機能障害、認知症、音楽、回想療法、社会的処方